BEV(Honda N-ONE e:)試乗記 #4 ~BEVとサステナビリティ・トランジション~

ということで計5日間ほど拝借したN-ONE e:ですが、5日も経つとBEVということを忘れつつあり、ただの軽自動車というイメージが自分の中で強くなってきています。

BEVに乗り換えることは、それくらい、大したことない、あっけないことなのでしょう。

自分は研究者として、社会がICE(internal combustion engine)車からBEVへトランジションすることの難しさ、影響の大きさを研究しているわけですが、いま個人としてBEVに乗り換えることは、何の悩みもない、ちょっとした日常の意思決定のひとつでしかないように感じています。

イニシャルコストも、CEV補助金や自治体独自の補助金が増えてきているので、たぶん、フツーのICE車とそんなに差はないんじゃないかと思います。

だからこそ逆に、個人がBEVを選択することを社会(政府)がより明確に後押ししていかないと(そしてICE車にアンチの姿勢を見せていかないと)、なんとなくの安心感でICE車が選ばれて、脱炭素は停滞してしまうのかもしれません。

以前にBYDさんからATTO 3をお借りした時も、似たような印象を持った記憶があります。

BEVは、技術的にはすでに「新しいあたりまえ」のレベルに達していて、あとは、社会(政府)が本気でプッシュするかどうかの問題でしかないように思います。

それは社会が脱炭素に本気かどうか(気候変動に恐怖を感じているか)という問いでもあり、やる気を出さないのであれば、我々ひとり一人が地球という神様からしっぺ返しを食らうというだけのことでしょう。

たとえば、充電インフラも、現状で十分なんとかなるとは思いますが、小旅行で使ってみると、やっぱし「イマイチ」なわけです。そういう細かいところが乗り換えの障壁になるので、BEVが走れる環境を整備するだけではダメ。

むしろICE車を捨ててBEVを選びたくなるレベルにまで環境整備をしていくこと、その「さらに一歩前へ」の後押しを社会が支持するように世論を誘導していくこと、それがいま必要なのだと感じました。

2026/02/06 9:11 AM -


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