「触媒」でしかない双葉町の住宅開発
こんな記事を見かけました。
地域ニュース 双葉駅西側100世帯整備 来春第1期開業、大和ハウスが優先交渉権 (福島民友)
で、最後の1行がコレ。
町内の居住人口は196人(1日現在)。22年8月に町の中心部で避難指示が解除されて以降、200人には届いていない。
ということで、もう3年半経ったものの、人が戻ってこないので、賃貸住宅をこれから建築するそうです。
「1LDK28世帯、2LDK72世帯」だそうですので、いわゆる子育て世代向けが中心でしょうか。あるいは帰還を考えている高齢者か。
そのこと自体は計画として筋悪ではないようには思います。自分は徳島県上勝町の動きを以前から観察させていただいていますが、上勝町もふるさと創生交付金で町営住宅を建築したことが、その後のIターン者獲得において重要な足がかりとなっています。
他方、30歳前後の子育て世代であれば、人生の半分(記憶ベースなら大半、と言ってもよいでしょう)は震災後なわけですし、実質的には「帰還」というより「移住」となると思います。
であれば、双葉町が「移住先」として選ばれる地域でなければ、これらの賃貸住宅に入居する若者はなかなか見つからないでしょう。
そういう意味では、これらの賃貸住宅は、「移住受け入れ」や「復興」の必要条件であるとはいえ、十分条件ではなく、触媒のようなものでしかありません。むしろ「双葉町に移住したい、定住したい」という魅力をどう、双葉町がつくりあげていけるのか、それが今後の試金石なのだろうな、と思います。
さもなくば、廃炉作業員向けの借り上げ社宅になってしまうんじゃないか・・・という気がします。

2026/01/24 9:39 AM - ツイート
