電池交換EVがここまで進んでいるとは

ICE車(化石燃料エンジン車)とEVを比較して、ICE車はガソリンスタンドで所要時間が10分もかからない給油ですぐに長距離走りだせるのに、EVの充電は急速でも30分、普通充電だと一晩もかかるのが不便で実用的ではない、という話をよく聞くわけです。

ということで、超急速のEV充電設備の技術開発と社会実装が最近になってかなり勢いがついているように思います。日本国内でも最大出力150kWの充電器が徐々に導入されはじめていますし、国内でも350kW、海外だと1,000kW超のとんでもないパワーの充電器が開発されいるそうです。そんなハイパワーをEV側で受け止められるように、バッテリー冷却や半導体・回路のほうも改善が進んでいるようです。とはいえ、ガソリン給油と同じレベルでの簡便さがモビリティ市場全体に普及するまでには、まだまだ時間がかかるように思います。

もう一つの対策が、荒業のように聞こえますが、充電ではなくバッテリーそのものを交換すること。実はニューヨークのタクシーって遥か昔は電動で、充電ではなくバッテリーを積み替えて走っていたのですよね。積み替えのインフラさえできちゃえば、短時間で復活できるので、充電より優れているはずですが、メーカーによってバッテリーの形状・規格が違うし、そもそも取り外しが容易ではないので、あまり現実的ではなさげ。

しかし中国のNIOというメーカーは、バッテリー交換を前提として車両を開発し、また交換&充電を自動で行うステーションも開発しているとのこと。

ということでその動画を見てみると・・・

こりゃ凄いっすね。で、現在開発中の技術かと思いきや、もうすでに中国国内で3,750箇所、欧州でも61か所のSwap Stationがすでに稼働しているそうです。

で、今月(2026年2月)には15万回/日を超える交換実績の記録を達成したそうです。それだけ使われているのに、大事故や故障頻発などのニュースは特に聞きませんので、かなり安定した技術なんじゃないかと思われます。

バッテリー交換は規格が一つに定まらないと機能しないので、ムリゲーのようにも思われますが、NIO社のようにニッチを狙って市場拡大し、そしてデファクトスタンダードを獲ってしまえば、逆に他社は手を出せない領域になってしまうのでしょう。しかもこれだけ難なく動作しているとなると、NIOのEV買ってもいいんじゃね?と思う人も増えてくるでしょうし。今後のEU域内での市場拡大が気になるところです。

日本はもはや、このNIOを受け入れるのか、受け入れないのか、という選択肢しかなさそうですね。

2026/02/19 1:35 PM -


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