次世代は「ガスコンロを知らない子供たち」かもしれない

日本ではガスコンロで調理するのがあたりまえですが、海外では必ずしもそうでもありません。自分も米国に住んでいましたが、電熱線の調理器具が置いてあるアパートが多かったです。

考えようによってはガスが使えるというのはけっこうな贅沢なんですよね。電熱線/IHであれば、各世帯に確実に存在する電灯線につなげばいいわけですが、ガス調理器となると、道路下のガス管からの引き込みや屋内にもガスの配管が必要になるわけです。コストを抑えようとすれば電気調理器のほうが合理的といえば合理的。

とはいえ自分は「やっぱりガスが好き」でなわけです。炒め物の類は電熱線のモヤっとした熱ではどうしても火力不足でベチョっとした料理になるんですわ。暖房もエアコンの空気は乾燥がひどいし冬はなかなか暖まらないしで心もとないです。

ですが、米国では実は「ガス」が消えゆく運命なのかもしれません。上記のように、米国ではもともと電熱線での調理が珍しくないというかあたりまえに近い状況でした。なのでガス禁止となっても、無茶な話ではないのでしょう。ニューヨークなどの大都市では気候変動対策を理由に、新築住宅でのガス使用禁止が始まっているそうです。

ニューヨーク市議会で、新築建物での天然ガス使用を禁じる法案が通過

天然ガスは確かに「燃焼」ですので、CO2を排出します。料理すればCO2排出するわけですね。具体的にどの程度の排出になっているのか、いまいちわからないので今度調べてみますが、どうなんでしょうね?

まぁそれはともかく、今度は全米でガスを禁止にする動きも出ているそうです。

米連邦機関、ガスコンロの禁止を検討

連邦の動きのおもしろいところが、気候変動対策ではなく、室内でのガスの燃焼が子供のぜんそくの原因のひとつとなっている、という理由での禁止提案とのこと。気候変動対策となると、ほんとうに自由を制限するだけの意味があるのかどうかと侃々諤々の議論になってしまうのでしょうが、「子どもの健康を守る」と疫学的観点から言われてしまうと、なかなか反論しにくいというのもありますよね。

ガスのほうが好きな自分としては、高価でもメタネーションによるガスを使いたいなぁと思いつつ、社会全体としては維持できない贅沢にも思え、これから日本ではどうなっていくのかな?と思うところです。

2023/01/14 7:55 AM -

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経済性・効率性以外で語ることがアウトオブ眼中な政策形成

いまこの本、読んでます。

Thinking like an Economist

まだ全部読んでないのですが、1章でだいたい要旨がわかります。文体が非常に読みやすいのがよし。

で、内容ですが、1970年代から1980年代にかけて、ワシントンの政策形成が「経済学スタイル」に毒されて、現在ではそのスタイルにフィットしない言説・政策提案は正統性が認められず無視されるようになったことを、歴史を紐解きながら明らかにしています。

その結果、福祉や環境といった分野で、絶対守るべき基準とか、最低限の権利とかの主張が、このスタイルに適合しないので、無視されるようになったとのこと。

しかもこのようなスタイルを推進したのが民主党の中道派で、一部の共和党の利害と一致して、ワシントンの制度として「経済学スタイル」が確立したとのこと。

自分の「交渉による合意による政策形成」なんていうのも、パレート最適なんて話をしている時点で、もろ「経済学スタイル」にハマっているのかもしれませんね。

日本でも、霞が関とか自治体の政策形成がどういうパラダイムに囚われているのか…この本みたいに、みんなが気づいていない見えない「檻」を「見える化」できると、全く新しい政策の形が見えてくるような気がします。

 

2023/01/11 9:43 PM -

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