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都市計画系大学院留学について


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都市計画系大学院留学について

1998年頃に書いたコンテンツです。
かなり古い情報なのでご注意ください。

その5:出願


5.出願

基本的に、TOEFLGREの点数推薦状数通エッセイ(小論文)成績証明書(大学)、出願書類、資金証明を送る必要があります。

5-1: TOEFLGREの点数

TOEFLGREの点数はETSから書類を大学に直接送ってもらわねばならないので、時間の余裕を見ておくべきです。試験を受けた際に送り先を指定した場合は問題ありません。

送られてきた試験結果の通知に、ETSへの依頼方法、フォームがついていますので、それを使って依頼します。具体的な期間を忘れましたが、ETSから志望校に届くまでけっこう、日数がかかります。速達で送ってもらうオプションもあったと思いますが、余計なお金も取られます。日本からETSへ郵便が届くまでの時間も考えると、かなり余裕をもって手続きを進めるべきです。

5-2: 推薦状

推薦状も早めに集めましょう。

よくある話ですが、自分で書いていってサインをもらうというのは決していい方法ではありません。また、とにかく偉い人からもらえばいいというわけではないです。

まず、最低限一人は自分のことをよく知っている人に頼みましょう。仕事の上司とかで、どうしても自分で書かなきゃいけないという場合でも、基本的なアイディアくらいは聞いてみましょう。

また、志望大学とのつながりがある人に頼むと効果的です。大変だとは思いますが、この場合は御自身に書いてもらうべきです。○○先生を知ってる、とか先方の大学の××学科にいた、とか一言書いてもらえればそれだけで効果がかなりあるのではないでしょうか。

ただし、日本人の書いてくる推薦状は胡散臭いとか、ほとんど無視しているという噂を聞いたことがあります。さすがに、そこまで極端なことはないと、個人的には思います。推薦状を提出する上で、いかに信用のおける推薦状であるかを表に出すように努力しましょう。

5-3: エッセイ

エッセイとは日本語で言う小論文です。これは過去に書いた論文などをまとめて英語に訳すのが一番手っ取り早いと思います。ただし、願書に特定の問題が記載されている場合は、それなりに合わせて答えなければなりません。

エッセイにはかなり気合を入れるべきです。入試のつもりで立ち向かうといいでしょう。当然、他人に書いてもらえば、カンニング行為になります。

ですから、業者に頼まなくとも、proof readくらい誰かにしてもらったほうがいいでしょう。タイプミスがあったらそれだけで致命的だと思っておいた方がいいです。ワープロにスペルチェッカーがついてる以上、そんなミスをするなんてやる気のない証拠だ、というのがこちらでよく聞かれる話です。

やはりここで海外経験や、業務経験がモノを言います。都市計画関係の用語、トピックを知らないとどうしてもバレてしまいますから。過去の研究や業績に関する資料をエッセイに添付するのは正しい行為です。どんどん添付しましょう。

5-4: 成績証明

成績証明ですが、日本の大学での成績はけっこう影響すると思います。GPAと言って、優、良、可に数字を割り当てて単位数を掛けて平均した数値は重要です(システムがいくつかあるのでここでは具体的には書きません)。ランキング本などでは日本の偏差値のように、GPAの基準点みたいなのが書いてあったりします。ただ日本の偏差値のように、厳密なものではありません。東大の方、駒場の成績証明も必要ですよ。

5-5: 出願書類

出願書類はタイプで打った方が印象はいいでしょう。コンピュータのプリンタでやろうとするととっても面倒です。大事な願書がシワクチャになったりします。タイプライターを探しましょう。最近はPDF形式のファイルで願書を配っていることもあるので、イラストレーターなどを使って直接書き込むこともできます。

5-6: 資金証明

資金証明は、留学しても途中でお金が尽きるなんてことはないよ、ということを証明するために提出します。奨学金や会社負担の場合どうするか知りません。個人負担なら銀行に頼めば証明みたいなのを書いてくれます。確かドル建てで書かなければならないので面倒だった覚えがあります。いくら必要かは、各大学のカタログを見ればわかるはずです。基本的に授業料+生活費以上です。

5-7: 審査料

すっかり忘れていましたが、審査料をとられます。日本の大学入試と同じくらいです。支払いは国際為替小切手をつかいましょう。国際為替を扱っている銀行ならすぐにつくってもらえます。八重洲の東京三菱はいつも手続きが早いので愛用していました。最近はクレジットカードでも払えるんじゃないかと思います。

5-8: (面接・その他)

学校によっては面接があるらしいです。どういうシステムなのかは全く知りません。確かハーバード大のKennedy Schoolの場合は、面接官が日本までやってくるらしい、という話を聞きました。

また、都市計画でも建築よりのコースの場合は、ポートフォリオが必要な場合もあります。建築関係は疎いのでよく知らないのですが、過去のデザインとか設計の業績をまとめた資料のことだと思います。政策系の場合は必要ないです。