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Practical Advice


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ボストン・ケンブリッジに関するコンテンツは2006年以降更新していません!
かなり古い情報となりますのでご注意ください。

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Driving in Boson

ボストンは全米でも運転が一番難しいところだ、と一般的に思われています。道は狭いことが多いですし、また、ドライバーの気性がとても荒いとも言われています。

しかし、東京で日常的に運転している人であれば、(右側通行であること以外は)決して難しいと思うことはないでしょう。いくつか、これから日本から引っ越してくる人向けに、ボストンでの自動車の運転について注意点を書いておきます。

事務手続き関係

運転免許

旅行で来るなら国際免許でもよいですが、留学や駐在で長期間、数ヶ月以上定住して定常的に運転するのであればマサチューセッツ州の運転免許を取得すべきです。確か、そういう法律のはずです(国際免許はビザを使って入国した最初の日から1年間有効というのが定説のようですが、解釈がいろいろとあるようで理屈はともかく「長期間住むならできる限り早くとる!」というのがトラブルに遭わない現実的なオプションのようです)。いずれにせよ、免許を取得しておくといろいろな意味で大変便利です。例えば、酒屋や飲み屋ではIDカードの提示をしばしば求められますが、免許証が一番便利なIDカードです。パスポートでもよいのですが、かさばりますし紛失したら大変なことになるので、絶対に免許証のほうが便利です。米国の運転免許を取得しても日本の運転免許には何の影響もありません。取って損はない、ということです。

ただし、米国の免許から日本の免許に書き換えることは大変面倒らしいです。実地試験も受けなおしということらしいので、日本の免許も生かしておくように注意しましょう。

マサチューセッツでの免許取得の方法はいろいろなホームページに載っているので、googleなどで検索して調べてみてください。日本で運転免許を持っていた人であれば、面倒な手続さえちゃんと処理できれば、試験にパスすることは極めて容易です。もし不安であれば、教習所(driving school)に試験の手配を依頼すると、かなり簡単に免許が取れます(そのぶん余計にお金がかかりますが)。

車検

年1回です。2年に1回排気ガス検査、毎年安全検査です。自動車を購入すると新車だろうが中古だろうが新たな自動車登録を受けますが、その登録日から1週間以内に1回目の車検です(*個人間取引の場合。ディーラーから購入した場合どうなるのかは知らない)。よって日本のように車検が残っている車、というのは存在しません。州所定の検査料は30ドルです。

修理が必要なら車検場(修理工場)が修理料を課してきます。よって、調子のよい車であれば車検はたいした出費ではありません。調子が悪い車で、またヘンテコな車検場に持ち込んでしまうと、とんでもない修理料を吹っかけられます。そういう意味でも、評判のよいの車検場(修理工場)を知っているとお得です。車検場はガソリンスタンドに併設されていることが多く、入り口に大きく数字が掲示されているところ(8月なら"8"という数字)が、車検場です。車検場のリストはここにあります。

(2004.08追記。先ほどいつも使っている工場で車検を受けてきましたが待ち時間ふくめ30分くらいで車検(排ガス検査)を済ますことができました。日本の車検と違って、ガソリンスタンドのようなところでチョイチョイと検査するだけです。オートバックスでタイヤ交換してもらっているのに似た感覚・・・といえば判りやすいでしょうか。)

登録

自動車に関しては2種類の書類があります。タイトル-title-(所有証:賞状みたいな紙)とレジストレーション-registration-(登録証:白黒の横長の紙)です。タイトルは自宅に保管してください。資産所有証のようなものです。レジストレーションは必ず自動車の中に保管してください。警察に捕まったり、事故ったりしたときには、レジストレーションの提示を求められます。

レジストレーションは2年で更新です(車検とは別)。州政府から郵便で更新通知が来るので、手数料を払って更新しましょう。多くの人がインターネットで簡単に更新処理できるはずです。

保険

自動車保険は強制加入です。保険に加入してないと、自動車を登録できません。

保険代は何ともいいがたく、住んでいる市町村、年齢、事故歴、自動車の種類などによってかなり変わります。年間数千ドル~数百ドルで、かなり差があります。保険会社による差はほとんどないようです。このページで、市町村別の標準保険額一覧表を確認できます。どこに住むかによってかなり額が変わりますので、もし運転歴の浅い人が自動車に乗る場合は田舎のほうに住むとよいでしょう。

日本から来る場合、事前に日本の警察などでいわゆる無事故証明書(英文版)を取得してこちらに持ってくると、日本での運転歴が保険の無事故歴に反映されて、保険代がかなり安くつきます。ふつうの保険屋では日本語版では受け付けてもらえませんので英文版をもらってきましょう。各都道府県の運転免許センターに依頼すればよいらしいですが、私の場合実家に頼んてしまったのでよく手続がわかりません。センターに電話して聞いてみてください(それにしても役に立たないページだな・・・)。運転歴3年以下だと、保険代が飛び跳ねるので注意してください。

個人的には昔からWilkens Insurance Agency: 400 Mass. Ave., Arlington, MA 02474を使っています。Wilkensさんは紳士な方で私のように手続を締切直前までほったらかしておくズボラ人間(しかも英語も訛ってる)にもちゃんと対応してくれます。

税金

年に1回、お住まいの市町村から税金納付の書類が届きます。1月1日現在登録されている場所が課税地点となるはずです。私の場合、これまで資産価値が1,000ドル程度しかない車に乗ってきたので、毎年の税金は30ドル程度と微々たるものです。貧しいと、こういうとき得します(悲しい)。

AAA (トリプルA)

金融機関の格付けではありません。American Automobile Associationの略で、いわゆるJAFと同じです。会員なら、自動車が故障したときに無料で救援に来てくれます。これまで何度もお世話になっています(笑)。また、会員になれば地図をタダでくれます。よって、ボストン周辺の地図は買わずに、すぐに会員になってボストン周辺の地図を貰えば、数ドル浮かせます。絶対に入っておいたほうがよいです。
ウェブサイトはここ


運転関係

路上駐車

こちらでは日本に比べると、路上駐車が日常茶飯事です。ボストン、ケンブリッジ、サマヴィルのような中心部であれば、自分の駐車場がなくても夜間路上駐車が可能のため車を所有できます。いわゆる車庫証明なんてものも不要です。ボストンの中心部だと路上駐車のスペースを見つけるのは難しいですが、ケンブリッジの西半分やサマヴィルであれば、路上駐車の場所を見つけるのはさして難しいことではありません。ただし他の車にぶつけられたり、最悪のケース盗まれたりする危険はありますので、高級車の路上駐車はやめたほうがよいでしょう(高級車に乗れる身分なら駐車場代をケチるのもどうかと思いますし)。

路上駐車の許可証(permit)
ボストン、ケンブリッジ、 サマヴィルの多くの道路が駐車場がわりに使われているため、多くの道路で路上駐車は住民のみ許可されています。"Parking permit only"という看板があるところでは、地元住民で許可証のステッカーを貼ってある車のみ、駐車できます。許可証は、各市の駐車場を管理している部署に行けば貰えます(ケンブリッジサマヴィル)。その際、電話の請求書など、現住所を証明する書類を持っていく必要があります。この書類の定義が難しく、よく説明を読んで正しい書類を持っていかないと、許可証をもらえません。間違いやすいので各市の説明書きをよく読みましょう。また引っ越したばかりだと、証明する書類がないことが多いので、新住所宛に誰かに郵便を送ってもらうことで、現住所を証明する書類として利用することもできます。ケンブリッジの必要書類はこちら

許可証は自分の車に貼るステッカーとヴィジター用の証紙の2つがあります。ステッカーは所定の場所に貼りましょう。またヴィジター用の紙は、お客さんが来たときにダッシュボードに掲示して使うものです。自分のステッカーは市内全域で有効ですが、ヴィジター用は自宅の周辺のみです。

自宅に駐車場がある人でも許可証を取得しておくと便利です。市内であれば、ちょっと出掛けたときに住民専用の駐車スペースに駐車できます。例えばハーバードスクエアの場合、少し離れた場所に住民専用のスペースはたくさんあるので、5分くらい歩きますが駐車場代をかなり浮かすことができます。

もっと郊外(アーリントン、ベルモントなど)だと、夜間路上駐車が禁止されているため、自宅に駐車場がないと車をもてません。しかし、そのような場所であれば大概、アパートを借りると勝手に駐車場がついてくるので心配はないです。

また自宅に駐車場があったとしても、路上駐車をしなければならない機会は多いです。日本だと、どこかに行って駐車する場合は、いわゆる大きな「駐車場」に行って車を駐めるわけですが、こちらの場合は区画としての駐車場がなくて、路肩にあるパーキングメーターに駐めなければならないことがけっこうあります。よって、縦列駐車の技能がある程度ないと、いろいろな意味で辛いことになります。もしどうしても無理なら高い料金を課す駐車場にとめることになります。

一方通行

一方通行はボストンやケンブリッジの中心部ではかなり多いです。ケンブリッジの東半分など、目抜き通り以外はほとんど一方通行ではないかと思います。慣れないと辛いでしょうし、また、事前に地図を見てよく予習しておくとよいです。

右折

信号で右折する際、もし左から車が来ていなくて、横断中の歩行者もいなければ、信号が赤であっても右折してよいことになっています。ただし、信号の傍に"NO TURN ON RED"という標識が出ている場合、右折専用の信号(矢印)が赤の場合は、いかに安全であったとしても信号が青になるまで右折してはいけません。

ロータリー

ニューイングランド地方にはロータリーが多数あります。欧州の人には何とも思われないでしょうが、米国の他の地方から来た人々や日本人にとってはすこし驚くかもしれません。ロータリー内が優先ですので、ロータリー内で左から車が来ていたら譲りましょう。

踏み切り

一時停止しません。踏み切りの先が渋滞していないのであれば一時停止せずそのまま通過しましょう。ただし、無理をしないように。こちらには遮断機のない踏み切りも多く、無理に突っ込んで機関車とクラッシュする人がたまにいます。たとえばMass Ave.のMITすぐ北側の踏み切りにも遮断機はないです。汽車は滅多に通りませんが、夕方や夜には大きな警笛を鳴らしながらMBTAやAMTRAKの機関車がたまに通ります。

止まれ(STOP)標識

日本だと止まれの標識を恒常的に無視している人たちも多いかもしれませんが、こちらではほぼ確実に停止します。信号が少ないぶん、止まれのところでちゃんと停止して、左右の安全を確認しないと本当に危険です。たまに、4Way(全方向)のStopがあります。早く交差点に着いた人が優先です。もし同時についてしまった場合は右側にいる車が優先らしいです(でも実際はアイ・コンタクトなり手信号なりその場の雰囲気なりでどちらが優先かが決まっています:そうしないと危険です)。

気性

はっきり言って、たまにキ○ガイとしか言いようがない運転手がいます。阿呆みたいに車間を詰めたり、ちょっとでも安全運転をするとクラクションを鳴らしてきたりする連中です。そういうヘンな人と遭遇する確率は日本、欧州と比べても、ボストンが一番高いと思います。運転歴10年以上の私でもこういう輩にたまにクラクションを鳴らされますので、気にしないことが肝要です。

車線幅

日本に比べると余裕があり、むちゃくちゃ狭い道というのはないので安心してください。ただし車幅も大きいので注意しましょう。また、車線が引かれていない道路というのがけっこうあります。1車線なのか2車線なのか判らない道ですが、周りの状況を見て判断してください。

路面

日本、欧州に比べると、ボストン周辺の路面はとんでもなく荒れています。特に冬になると除雪車が穴をあけてしまうせいか、そこかしこにpot holeと呼ばれる陥没がみられます。ちょっとした凸凹はもう日常茶飯事で車がガタガタ揺れることにはすぐに慣れるでしょう。pot holeは思いっきり突っ込むと自動車のバネが壊れますので注意しましょう。日本でいう国道クラスの道路でもpot holeがあいていることがあります。

自転車

ケンブリッジの目抜き通りには自転車が多いので特に注意してください。自転車レーンがあるところは特に。また、レーサー型の自転車でかっとばしている人も多いので、右左折時は特に注意しましょう。また、路上駐車した車から降りようとして運転手側のドアをあけたときに、ドアと自転車が激突する(そして自転車に乗っていたひとがふっとんだ)というシーンを目の当たりにしたことがあります。

夜間

照明が全くない道路、というのが郊外から田舎には存在します。そういうところでは相手車線に車がいなければ、ライトをハイにして走りましょう。そうしないと見通しが全く利かないので危険です。まるで宇宙を彷徨っている感じです。

酒酔い運転

やめときましょう。というか、日本に比べると、酒酔い運転の巻き添えを食って死ぬ人が多いように思えます。特に若い子が、酔っ払って彼女か酒場で引っ掛けた女の子を送っていって、助手席に乗っていた女の子が亡くなって、運転席の彼が生き残る、というどうしようもない事件をよくニュースで見ます。